東北夢の桜街道

山形県

52番 加藤嘉八郎酒造(かとうかはちろうしゅぞう)

酒は大山、愛の酒

東北酒蔵街道

蔵のある大山の町は天領(幕府直轄地)として江戸時代初期から本格的な酒造りが始まり、昔は数十軒の酒蔵が軒を連ねていた。広島の西条、神戸の灘と共に酒どころとして並び称せられ、「東北の小灘」とも言われていた。加藤嘉八郎酒造株式会社はこの大山の地に明治5年に創業。今では数軒の酒蔵を残すのみとなり、昔の面影は薄れているが、この地を代表する酒として「大山」と命名された。元々、豊臣恩顧の大名・熊本53万石の熊本城主・加藤清正の流れを汲んでおり、江戸初期、成立間もない幕府にとって清正など有力な外様大名は邪魔な存在であったため、清正の死後、嫡男の忠弘を徳川三代将軍の跡目騒動にかかわったとして領地を没収、鶴岡の酒井家お預かりとなり、その後、忠弘の子女の中から造り酒屋を営む者が現れた。

東北酒蔵街道 東北酒蔵街道 東北酒蔵街道
大山ならではの特徴として、鳥海山・出羽三山等に囲まれ、その伏流水と最上川など豊かな水に恵まれており、江戸時代から質・量ともに全国有数の米どころとして有名だった。そして東北地方の多くの酒造家(秋田・山内杜氏等)が「大山」に学んだと言われている。
昭和48年「OSタンク」を自社開発。(0.2℃単位の精度で温度管理が可能)昭和53年「KOS製麹機」自社開発。(高品質で清潔・安定した吟醸タイプの麹造りが可能)酒質を向上させる為の機械化を早くから進めてきた。
発酵中の菌たちの「ためいき・といき」に耳をすませて、人と酒、人と人の「調和」を醸しだすような酒造りを行っている。「酒は大山 愛の酒」という大山のキャッチフレーズの「愛」とはすなわちこの「調和」という意味。 国内外の大会での受賞歴も多数。東京の銀座の日本酒カクテル専門店「SAKE HALL HIBIYA BAR」には大山の個室があり、大山銘柄や大山銘柄をベースとした酒カクテルを多数楽しめる。
平出)
酒は大山、愛の酒
所在地
山形県鶴岡市大山3丁目1-38
地図で確認する
交通機関
JR羽越本線鶴岡駅から車で30分
電話番号
0235-33-2008
FAX番号
0235-33-0880
ホームページ
http://katokahachiro.web.fc2.com/
酒蔵見学
なし
試飲
なし
店頭販売
全種類
※ただし梱包に時間がかかる商品あり
新酒発売予定
12月中旬頃
推薦銘柄
大山 純米大吟醸吟雅凛匠 / 大山 特別純米酒十水
/ 大山 特別純米酒
日本酒以外の限定品
酒粕
駐車場
なし
トイレ
共用
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